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【西日本豪雨】砂防ダムや治山ダム、過信は禁物 各地で「想定外」設計基準超え雨量

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【西日本豪雨】
砂防ダムや治山ダム、過信は禁物 各地で「想定外」設計基準超え雨量

冠水した愛媛県大洲市内=7日 冠水した愛媛県大洲市内=7日

 平成26年に77人が死亡した広島市の土砂災害で被害が大きかった安佐北区可部、安佐南区の八木、緑井地区では今回、人的被害や建物の倒壊は確認されなかった。県によると、被災後の復旧工事で被災地を中心に市内88カ所に砂防ダムや治山ダムが造られ、今回の豪雨で土石流を食い止めた所もあったという。

 全国には土砂災害の危険がある区域が推定約66万カ所ある。砂防ダムの整備費は大きさなどによってさまざまだが1基で数億円規模になるといい、「限られた予算で全てに同様の対策を取るのは難しい」(国土交通省の担当者)のが実情だ。

 また、砂防施設があっても被害を防げないケースがあることについて、九州大大学院の矢野真一郎教授(河川工学)は「各地でダムの設計基準を超えた雨量の豪雨が発生している。危機感が伝わるような警報の出し方など、行政はソフト対策にも力を入れるべきだ」と訴えた。

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 治山ダムと砂防ダム 林野庁が所管する「治山ダム」は、川の傾斜を緩やかにして下流への土砂の流出を防いだり、川岸の浸食を防いで森林を保全したりする機能を持つ。一方、国土交通省が所管する「砂防ダム」は、治山ダムより下流に造られることが多い。上流からの土石流を受け止め、土砂を少しずつ流すことで、下流の土砂災害の被害を最小限に食い止めるのが目的。似たような構造だが、設計目的が異なるため、治山ダムの方が高さが低く、厚みが薄いなどの違いがある。

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