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【西日本豪雨】砂防ダムや治山ダム、過信は禁物 各地で「想定外」設計基準超え雨量

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【西日本豪雨】
砂防ダムや治山ダム、過信は禁物 各地で「想定外」設計基準超え雨量

梅河団地近くに設置されていた治山(砂防)ダム。警察官が現状を確認していた=12日午前、広島市安芸区(鴨川一也撮影) 梅河団地近くに設置されていた治山(砂防)ダム。警察官が現状を確認していた=12日午前、広島市安芸区(鴨川一也撮影)

 西日本豪雨では、砂防ダムが土石流を食い止め被害を免れた地区がある一方、完成したばかりの治山ダムを越えて土砂が住宅地に流れ込み、犠牲者が出た地区もあった。専門家は「砂防施設だけで完全な防災は不可能。ハード面の対策を過信しないことが重要だ」と指摘する。

 住宅約20棟が全半壊した団地がある広島市安芸区では、裏山が崩れ、2月にできたばかりの治山ダムを乗り越えた土砂が住宅地に流れ込んだ。団地では数年前から、雨が降った際に砂が裏山から流れてくるという声が上がっていた。広島県の調査で山の上部に小さな斜面崩壊の跡が見つかり、進行を食い止めるため、高さ8メートル、幅26メートルの治山ダムが造られた。今回、広島市では複数の地点で7日からの48時間雨量が7月の観測史上1位を記録。治山ダムを管理する県の担当者は「想定外の雨だった」と説明する。

 一方、10人以上の死者・行方不明者が出た広島県坂町小屋浦では、同地区を流れる川の上流にある砂防ダムが大量の土石流で決壊し、壁の部分がほぼなくなった。県によると、壁の高さは約11メートル、幅は約50メートルで、厚さは約2メートルあり、昭和25年に石を積んで造られた。石造りのため現在の建設基準には合っていないが、3年前の目視による定期検査で異常はなかった。

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基準量の約6倍に当たる水が放流された鹿野川ダム=9日、愛媛県大洲市 基準量の約6倍に当たる水が放流された鹿野川ダム=9日、愛媛県大洲市

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