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【西日本豪雨】過酷な避難所、子供や高齢者に注意 認知症なら二次避難も

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【西日本豪雨】
過酷な避難所、子供や高齢者に注意 認知症なら二次避難も

西日本豪雨被害の避難所でうちわをあおいで暑さをしのぐ人たち=7月8日午後、岡山県倉敷市真備町の岡田小学校(永田直也撮影) 西日本豪雨被害の避難所でうちわをあおいで暑さをしのぐ人たち=7月8日午後、岡山県倉敷市真備町の岡田小学校(永田直也撮影)

 増野所長は「親も疲れていると思うが、意識して子供を抱きしめ、スキンシップを大事にしてほしい」と強調する。特に、周囲の迷惑を気にして、頭ごなしに叱ることは避けるべきだという。「子供が普段と違う行動をするのは、不安や恐怖のサイン。親は叱るのではなく抱き寄せて、できるだけ子供と向き合う時間を作ってほしい」

二次避難も検討

 高齢者にも注意が必要だ。「特に認知症。東日本大震災では、認知症の人の7割が、避難所生活3日で限界を迎えたとされています」と話すのは、大阪市の認知症専門医で日本認知症ケア学会理事を務める松本一生医師(61)だ。

 「可能であれば、特別な配慮がされた福祉避難所へ二次避難させることも検討してほしい」

 松本医師によると、認知症の人はもともと、光や音に敏感。可能であればパーテーションなどで仕切られた安心できる空間を作り、できるだけ静かな環境を確保する。家族や地域の人など、顔見知りの人がいることも安心につながる。東日本大震災では、避難所生活7日目でほぼ全員が排泄(はいせつ)の問題、本人の混乱、周囲の苦情などに直面し、避難所にいることが難しくなったとされる。

 認知症でなくても、高齢者は健康管理に注意が必要だ。乾パンやビスケットなど、避難所の食べ物は水分が少なく、のどを詰まらせやすい。松本医師は「水が不足して、歯磨きやうがいなどの口腔(こうくう)ケアもしにくくなる。過去の被災地でも誤嚥性肺炎が増えました」。給水が来た際、これらの問題が起こりうることを意識して水を使うことで、ある程度は防げるという。

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