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【関西の議論】「ラスカル」どころか害獣 近畿でエスカレートするアライグマ被害

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【関西の議論】
「ラスカル」どころか害獣 近畿でエスカレートするアライグマ被害

市街地に現れたアライグマを追いかける警察官=平成27年12月、大阪市北区 市街地に現れたアライグマを追いかける警察官=平成27年12月、大阪市北区

 さらに、アライグマ増殖の影響は、都心や郊外を問わずに拡大を続けている。住宅の天井裏で繁殖して糞尿で汚染する▽池のコイや水槽の金魚、熱帯魚などを食べる▽ペットのエサを食べる▽ゴミをあさる-などの被害報告も寄せられており、狂犬病や寄生虫を媒介する怖れも指摘されている。野鳥の卵やカエルも食べるために、生態系への影響も懸念されている。

捨てるのも違法

 昨年10月、大阪府富田林市に住む40代女性が、無許可でアライグマを飼育して山中に捨てたとして、警視庁に特定外来生物法違反の疑いで書類送検された。平成17年にアライグマが特定外来種に指定されて以来、全国で初めての摘発だった。

 調べによると、女性は勤め先の工場倉庫に置かれていた段ボール箱の中に生後間もないアライグマ4頭を発見し、自宅に持ち帰って飼育していた。その後、「自治体に届けると処分されてかわいそう」と思い、山中に放したという。

 特定外来生物法では、アライグマの飼育や譲渡、輸入、野外放出を禁止している。すでにアライグマを飼育している人は許可を受け、逃げ出した際には飼い主がわかるようにしなければならない(識別措置)。一方、動物愛護法では、飼育しているアライグマの虐待や飼育放棄を禁じている。

 大阪府動物愛護畜産課は「最後まで責任を持って飼育することが原則。どうしても飼えなくなったときは、都道府県や市区町村に相談してほしい。絶対に野外には捨てないで」と呼びかけている。

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