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大坂冬の陣「真田丸の戦い」徳川方の混乱生々しく、戦況伝える「報告書」発見

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大坂冬の陣「真田丸の戦い」徳川方の混乱生々しく、戦況伝える「報告書」発見

 報告書では、篠山から真田丸に進軍する前田勢が真田勢と銃撃戦を始める中、閑斎が10回余り使者を送り「今日は戦をしない。篠山の上に陣地を移すだけだ」「無茶をするのは言語道断。引き揚げろ。引き揚げないなら殿様(加賀藩主の前田利常(としつね))に申し上げて切腹する」と停戦を命じる一方、前線の隼人は「引き揚げるべきだろうが、真田丸の向かいに馬印(うまじるし)を持つような味方の上級武将も何人かいる。彼らが退却する前に引き揚げることはできない」と返答。「篠山の攻略」という軍令に従おうと必死に説得する閑斎と、戦功を立てようと真田丸の堀付近まで乱入してしまった味方の上級武士を見捨てられない隼人の混乱ぶりが生々しく記されている。

 加賀藩は、翌年の大坂夏の陣を前に、軍法に「前線部隊に属す者は組頭(閑斎など)の指図を越えて自分の働きに走ってはいけない」の一条を加えた。真田丸での敗戦の教訓を踏まえたものであることが、今回の報告書により裏付けられたという。

 岡嶋学芸員は「藩主の利常は個々の藩士が戦功を立てるための現場の判断を認めつつ、軍を統制する方法を模索した。それが真田丸の戦いで両立できず、敗因になったことを報告書は示している」と指摘している。

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