産経WEST

【井崎脩五郎のおもしろ競馬学】競馬の“二刀流”も大人気

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【井崎脩五郎のおもしろ競馬学】
競馬の“二刀流”も大人気

 スタートしてすぐ取り残されて、後方のままで終わったらいやだなあ。そんな姿、見たくないなあ。

 スタンドでそんなことを考えながら、スタートを息を詰めて見ていた。7月7日(土)、福島競馬の第9レースとして行われた3歳以上500万下の開成山特別(芝2600メートル、稍重、12頭立て)である。このレースに、障害競走のチャンピオン、オジュウチョウサン(牡7歳)が出走してきたのだ。

 オジュウチョウサンは目下、障害レースを9連勝中(すべて重賞)という、日本一の名ジャンパーだが、平地のレースに出るのは2013年秋以来で実に4年半ぶり。

 その、4年半前のレースにしても芝で2戦して11着と8着。後方のままで、まったく見せ場がなかった。

 障害に転じて大スターになったが、平地ではどうかなあと心配していたら、まったく無用だった。素早いスタートを切って好位につけ、3コーナーで早々と先頭集団、直線に向くや一気に3馬身もちぎってしまったのである。

 このまま障害には戻らず、暮れの有馬記念を目指してローテーションを組んでいくという。障害で一流、平地でも一流となったら、いわゆる“二刀流”として競馬史に燦然(さんぜん)と輝くに違いない。

 ちなみにオジュウチョウサンの父はステイゴールドで、現役時代のステイゴールドはテイエムオペラオーにまったくと言ってよいほど歯が立たなかったが、活路を求めて海外遠征(ドバイ、香港)したところ、GIを含めて2戦2勝という大活躍をしてみせた。アウェーで強いところにぶつけると負けるものかと底力を発揮するタイプだったのだ。

続きを読む

「産経WEST」のランキング