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【西日本豪雨】裏山崩壊、娘と孫2人に手向けた花束…被災地に響く泣き声、広島・熊野町

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【西日本豪雨】
裏山崩壊、娘と孫2人に手向けた花束…被災地に響く泣き声、広島・熊野町

 がれきで埋もれた現場に花を手向けた清原守さん(奥中央)。娘と孫2人を亡くした=10日、広島県熊野町  がれきで埋もれた現場に花を手向けた清原守さん(奥中央)。娘と孫2人を亡くした=10日、広島県熊野町

 裏山が崩落し、いくつもの住宅が倒壊した広島県熊野町川角地区。「供えちゃろう思って」。娘と孫2人を亡くした清原守さん(71)が10日、花束を持って現場を訪れた。いまだ安否不明の住民を捜索するため、取り壊されつつあった娘の家の前にしゃがみ込み、花を手向けると泣き声が周囲に響いた。

 雨が強くなった6日夜。娘の上西千恵美さんが心配し、同町に住む清原さんに避難しないのかと電話してきた。そのつもりはないと伝えると、千恵美さんは「恐ろしいよ」と言った。ただ、自分は逃げるとの言葉はなかった。

 「大ごとになっとる」。翌7日、様子を見に行ってもらった息子から連絡が入った。住宅地につながる唯一の道が土砂でふさがれていた。避難所に問い合わせたが、見つからなかった。

 千恵美さんが夫と中学2年の優太さん、小学6年の健太さんの4人で暮らしていた家は、土砂で2階部分が大きく傾き、1階も押しつぶされていた。あまりの惨状に、最悪の事態を覚悟した。

 夫は大けがを負ったが救助されて無事。残る3人は9日になり、遺体で見つかった。「子犬を飼っていたから、ためらったんじゃないか」。避難しなかった理由をそう考えている。

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