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【関西の議論】女性研究者が女王アリの秘密に迫る

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【関西の議論】
女性研究者が女王アリの秘密に迫る

 小学生の時からアリの行列を見るのが好きだったという後藤さん。中学生になると、女王アリが無精卵と受精卵でオス、メスを産み分けていることを知った。「アリの世界には知らないことがたくさんあると感動した」と振り返る。

リーダーではない「女王」

 ところで、アリは日本で約300種、世界には約1万種いるといわれている。体長は小さいもので1ミリ、大きいものでは4~5センチあり、色や形もばらばらだ。キノコを育てたり、敵が来ると自爆して巣を守ったりと多種多様な生態を持つ。

飼育室でアリの入ったケースを手にする後藤彩子さん=神戸市東灘区 飼育室でアリの入ったケースを手にする後藤彩子さん=神戸市東灘区

 そんなアリの巣はだれが統率しているのか。後藤さんによると、女王アリではないという。「女王」とは名ばかりで女王アリには集団を指揮する力がなく、アリの社会にはリーダーが存在しないのだ。

 アリは「社会性昆虫」と呼ばれ、女王アリや働きアリは役割分担しながら集団生活している。女王アリの役目は繁殖。働きアリもメスだが、多くの種で生殖器官がなく、子育てや食糧調達に専念する。

 そんな中、悲哀を感じてしまうのはオス。メスに比べて数が圧倒的に少なく、繁殖期にしか生まれない。成虫になって数カ月で巣から飛び立ち、交尾を終えると力尽きたり、カエルなどに食べられたりして一生を終えるのだ。

蒸し暑い夜、アリを求めて街中へ

 そんなアリの世界に魅せられた後藤さんの研究テーマは「女王アリが精子を長期間体内に貯蔵できる仕組みの解明」。

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