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【西日本豪雨】各地のダムで放流、基準の6倍も…首まで水、男性「死ぬ一歩手前」恐怖語る 操作に疑問も

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【西日本豪雨】
各地のダムで放流、基準の6倍も…首まで水、男性「死ぬ一歩手前」恐怖語る 操作に疑問も

氾濫した広島県府中町の榎川=10日午後 氾濫した広島県府中町の榎川=10日午後

 一方、大洲市の担当者は「雨量が多過ぎてダムの容量を超えた。やむを得なかった」。管轄する国土交通省水管理・国土保全局の担当者も「ダムの操作は工夫していたが、想像を超えた雨量だった」と話した。

 鹿野川ダムの上流、愛媛県南部の西予市にある野村ダムでも放流が行われた。その後同市内で肱川が氾濫、逃げ遅れた5人が遺体で見つかった。

 被害が大きかった同市野村町野村では床上浸水が約570戸、床下浸水が約80戸に及んだ。「死ぬ一歩手前だった」。自宅2階に逃げたが首まで水が押し寄せ、2時間近く救助を待ち続けた同町野村の男性(73)はそう振り返る。

 国交省四国地方整備局野村ダム管理所によると、7日未明に貯水能力の8割以上に達したため、マニュアルに沿って午前6時20分、ダムに入る水量と同量の水を流す緊急放流を開始し数十分後に肱川は氾濫した。担当者は「1時間前にはサイレンや市内アナウンスでダム放流による水位上昇を知らせ、住民に避難を呼びかけた」と説明。「ダム自体があふれる恐れがあり、やむを得ない措置だった。住民への周知方法は今後検討していきたい」とした。

 北海道大大学院の山田朋人准教授(河川工学)は「ダムの容量を超えると予測される場合は、情報収集に努め、避難を早めに促すことが大切。自治体ごとに状況は違うので、河川の改修や堤防の整備など複合的な対策が必要だ」と話している。

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