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【浪速風】死者100人超、記憶にない大雨…「こわがり過ぎる」が命を守る(7月9日)

広島県熊野町の土砂崩れ現場=9日午前
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 先週末、帰宅が深夜になって降りしきる雨の中を歩いていると、消防署で隊員たちがあわただしく出動準備をしていた。消防だけでなく、警察も自衛隊も、自治体の職員も不眠不休だったろう。ようやく雨雲が去ったが、「直ちに命を守る行動を」というアナウンサーの声が、まだ耳にこびりついている。

 ▼「数十年に一度」の大雨特別警報が11府県に発令された。これほど広範囲に、しかも長時間にわたる大雨は記憶にない。予報の精度は格段に高くなり、避難指示や勧告もいち早く出されたが、それでも死者・安否不明は100人以上に上った。広島市や九州北部など、再びの豪雨被害に見舞われたところも多い。

 ▼人知の及ばぬ自然の脅威に無力を感じる。寺田寅彦の警句を思い出す。「ものをこわがらな過ぎたり、こわがり過ぎたりするのはやさしいが、正当にこわがることはなかなかむつかしい」。身を守るためにはむしろ「こわがり過ぎる」べきかもしれない。

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