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【西日本豪雨】「茶色い海」一面に霧 倉敷市真備町、消防士「甘かった。水害、よその話だと思っていた」

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豪雨で水に浸かったままの住宅地=8日、岡山県倉敷市真備町地区(小型無人機から)
豪雨で水に浸かったままの住宅地=8日、岡山県倉敷市真備町地区(小型無人機から)

 「茶色い海」には一面に霧が立ち、異様な世界に迷い込んだ錯覚を覚えた。川の堤防が決壊し、約3割が冠水した岡山県倉敷市真備町地区。「甘かった。水害なんて、よその話だと思っていた」。8日にかけて、夜を徹して住民の救助活動を指揮した倉敷市消防局玉島消防署の消防司令長、小幡智士さん(48)は言葉を失った。

 真備町地区では7日未明から浸水が始まり、一時、千人以上が取り残された。小幡さんは7日夜、水際から約50メートルの場所に設けられた現地本部に到着した。隊員は3人一組でゴムボートに乗り込み、オールを使いゆっくりと前に進んだ。ほんの少しでも方向がずれると、暗闇の中での軌道修正は困難だった。

 現地本部でわずかに仮眠し目覚めると、衝撃的な光景が広がっていた。水没しただけではなく、倒壊した建物も見えた。東日本大震災の津波被害を思い出し、ぞっとした。隊員は地図を頼りに目的地を目指したが目標物は見えず、感覚がおかしくなった。

冠水した岡山県倉敷市真備町地区で行われる排水作業=8日午後(本社ヘリから)
冠水した岡山県倉敷市真備町地区で行われる排水作業=8日午後(本社ヘリから)

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