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【浪速風】半年が終わる 心身きれいに後半に臨もう(6月30日)

大神神社拝殿前に設置された茅の輪=奈良県桜井市
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 6月が終わる。12カ月の半分が過ぎることになる。なんと早い。心機一転、残りをがんばろうという気になる。昔から半年は一つの区切りだった。夏越(なごし)の祓(はらえ)といい、6月のみそか、草を大きな輪に束ねた茅(ち)の輪をくぐるなどして汚れをはらった。今も行っている神社も

 ▼由来を思わせる説話がある。貧しい兄と富んだ弟がいた。宿を求めた神を弟は拒んだが、兄、蘇民(そみん)将来は受け入れた。この兄の子孫であると宣言し、茅の輪を着けていれば疫病を免れることができる、と神は教えた。蘇民将来の護符も厄よけに重んじられている

 ▼庶民にも身近な行事だったらしい。陰暦の夏越の祓は借金の集金の時期でもあったようで、江戸時代の狂歌はこう嘆いた。「たくはへもみな月はてて一文もけふはなごしのはらへだにせず」。6月の異名である「水無月(みなづき)」と「尽き果てて」を掛けていて楽しい。借金の有無は別として、小欄は汚れた心身をきれいにして後半に臨もう。

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