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【石野伸子の読み直し浪花女】竹林の隠者・富士正晴(3)同人誌は「思想」 司馬遼太郎、寺内大吉、久坂葉子、山崎豊子…

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【石野伸子の読み直し浪花女】
竹林の隠者・富士正晴(3)同人誌は「思想」 司馬遼太郎、寺内大吉、久坂葉子、山崎豊子…

「VIKING」創刊号(左)と9号。表紙は富士正晴の木版 「VIKING」創刊号(左)と9号。表紙は富士正晴の木版

 昭和29年11月からことし3月にかけて、大阪・茨木市にある「富士正晴記念館」(茨木市)で、「VIKING800号記念-巣だっていった作家たち」展が開催された。

 この記念館は、富士が昭和62(1987)年に亡くなった後、遺族が茨木市に寄託した8万点の資料をもとに平成4(1992)年に、茨木市立中央図書館に併設する形でオープンした。折にふれ、企画展が開催されている。先の展示会では、VIKINGを巣立っていった作家の顔ぶれの豪華さ、多彩さに改めて驚かされる。

 最初の同人・島尾敏雄。その島尾の紹介で加入した庄野潤三。夭逝した女性作家・久坂葉子、同じく夭逝した女性作家・川野彰子(田辺聖子の夫・川野純夫氏の元妻)、作品発表もなく例会出席もなかった山崎豊子。このほか高橋和巳、山田稔、杉本秀太郎、津本陽、久坂部羊。

 さまざまな時代に活躍した作家たちの名前がキラ星のごとく並んでいる。

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