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【大阪北部地震】ブロック塀の危険性指摘、生かされず…防災の専門家「対応、胸痛む」

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  防災の専門家の指摘は生かされなかった。大阪府北部地震で、高槻市立寿栄小4年三宅璃奈さん(9)が倒壊したブロック塀の下敷きになり死亡した事故。3年前に口頭とメールで危険性を指摘していたのに、市教育委員会は資格のない職員の点検で「安全」と判断していた。専門家は「市教委の対応は疑問で、胸が痛む」と話している。

 宮城県沖地震、岩手・宮城内陸地震、東日本大震災の3度の被災経験から、地域や学校の安全を全国で講演する防災アドバイザー吉田亮一氏(60)=仙台市=が平成27年11月、寿栄小を訪問。講演開始前に通学路を歩き、危険な箇所をチェックした際、ブロック塀が目に留まった。

 設置の経緯を「盗撮やのぞき防止でつくったと聞いている」と説明を受けた。講演前、校長室でも「あのブロック塀は危ない」と同席した市教委にも伝え、1カ月後にも危険性を指摘する資料を学校にメールで送付。「(昭和56年の)建築基準法改正前につくられたブロック塀には特に注意が必要」と念押しした。

 市教委は専門的な資格がない職員が点検し、「安全」と判断していた。吉田氏は「チェック体制がどうだったのか。図面を見れば脆弱性は分かるはずだが、残っていないなら、対応に疑問が残る」と指摘した。

 寿栄小の体育館で全校児童の前で講演した吉田氏。「亡くなった女の子も当時1年生で参加していたのではないか。事故を防げなかったことは胸が痛む」と悔やんだ。

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