産経WEST

【通崎好みつれづれ】祇園祭・占出山の安産祈願

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【通崎好みつれづれ】
祇園祭・占出山の安産祈願

占出山を守る(左から)岸田安雄さん、実さん、恭太朗君の親子三代=京都市中京区(恵守乾撮影) 占出山を守る(左から)岸田安雄さん、実さん、恭太朗君の親子三代=京都市中京区(恵守乾撮影)

 「占出山(うらでやま)の安産の御腹帯やお守をお求めの御方様は向かいの岸田商店までお越しください」。祇園祭山鉾(やまほこ)の一つ、占出山の町会所(中京区錦小路通烏丸西)にはそんな貼り紙がある。通常、祇園祭で授与されるちまきやお守りは宵山(よいやま)期間中だけ入手できるが、ここでは古くから、信心する方に年間を通じて授与している。実務を担う和装小物卸業・岸田商店は、中学校の同級生・岸田実さん(51)の実家だ。保存会会長を務める父・安雄さん(79)にお話をうかがった。

 占出山は神功(じんぐう)皇后が新羅(しらぎ)遠征の前に肥前松浦で釣りをして戦勝を占ったという伝説が由来。皇后が身重で外征し、帰国後無事出産したことから安産の神様として古くから公家(くげ)や宮中でも信仰された。祇園祭の際、占出山で献灯したろうそくを短くなるまで待って持ち帰り、陣痛がはじまると神棚に供えて残りを灯せば、燃え尽きるまでに子供が生まれるという言い伝えもある。最近はみんな短くなるまで待てないので、短くなったものをとっておき、渡してあげるのだそうだ。とはいえ、肝心の神棚がある家も少なくなってきた。

 安産祈願には、腹帯も好まれる。販売される腹帯には、山鉾巡行の際、ご神体の神功皇后が本格的な能衣装の下に実際身につけておられるものも含まれる。

続きを読む

このニュースの写真

  • 祇園祭・占出山の安産祈願
  • 祇園祭・占出山の安産祈願
  • 祇園祭・占出山の安産祈願
  • 祇園祭・占出山の安産祈願

「産経WEST」のランキング