PR

産経WEST 産経WEST

【竹島を考える】韓国の人質外交に屈した日本 対北交渉で同じ失敗はするな 下條正男・拓殖大教授

歴史的な米朝首脳会談が終わり、次は日本の対北朝鮮の交渉力が問われる=シンガポール南部セントーサ島(ロイター)
Messenger

 南北首脳会談、それに続く歴史的な米朝首脳会談、そして日本の拉致問題進展への期待…。朝鮮半島の動向から目が離せない状況が続いている。

 今後は日朝の首脳会談、国交正常化交渉が焦点となる可能性があるが、日本としては過去の韓国への対応を反省材料に北朝鮮と向き合う必要がある。

北朝鮮外交めぐり二分する韓国世論

 この5月26日、韓国のソウルを訪れた際、たまたま乗った市内バスが文在寅(ムン・ジェイン)大統領の対北朝鮮外交を批判するデモ隊の近くを通り過ぎた。折しもその日、2回目の南北首脳会談が板門店(パンムンジョム)で秘密裏に開かれていた。

 韓国では今、文政権の北朝鮮外交をめぐって、国論が二分している。これに類した示威行動は、先般、朴槿恵(パク・クネ)大統領を弾劾した際にも起きている。当時、マスコミはそれを「ロウソク革命」と称し、評論家諸氏の中には民主主義のモデルと称賛する者もいた。

 だがこの種の示威行動は、朝鮮半島の歴史にしばしば見られるもので、これを民主主義と結び付けて語るのは早計である。『朝鮮王朝実録』によると、「文禄の役」(1592年)の際も、朝鮮の下層民が豊臣秀吉の軍隊を先導し、地方の官衙(かんが)を襲撃している。支配層に虐げられていた下層民が徒党を組んで、地方官衙を襲ったのである。

 その目的の中には、官衙に保管されていた奴婢(ぬひ)(奴隷)の台帳を焼却して、自由になることもあった。王都の漢陽(ソウル)も、豊臣軍が入城する2日前、すでに王族の私邸や官庁が民衆によって焼討ちされ、略奪されていた。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ