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【関西の議論】過去最多の高齢者虐待、増え続ける理由とは 立ち入り調査めぐり訴訟も

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 市町村と合同で調査に当たることがある大阪府の職員も「調査を拒否され、警察に協力を要請するケースもある」と打ち明ける。

 この立ち入り調査をめぐる裁判が、関西の裁判所であった。

 「虐待がある」という通報に基づいて立ち入り調査を受けた医療法人が「立ち入り調査は違法」として、調査を実施した自治体に1億円の損害賠償を求めて提訴。医療法人は、立ち入り調査は間違った通報に基づいたもので、運営する施設の入居者を他の医療機関に移送されたため「虐待をしていた」というレッテルを貼られ、診療や訪問介護の休業を余儀なくされた-などと主張した。

ネグレクトや身体的虐待

 判決によると、20~25年に、この医療法人が運営する施設では、入居者への虐待が行われているといった相談・通報が、自治体に少なくとも10件寄せられていた。

 具体的には、手首をベッドに縛り付けられるなどして拘束されている▽自立していたのに、入居から1カ月後には寝たきりになった▽入居直後は食事ができたのに、胃ろうが必要になった-といった内容という。

 そこでこの自治体の担当課は25年2月に立ち入り調査を実施。入居者らについて、体が汚れている▽手足の爪が伸びている▽両手首にあざがある▽床ずれの処置が不適切▽布団に食べかすが落ちているなど不潔-などが確認されたとして、全員を別の医療機関に搬送した。

 その後、弁護士や社会福祉士ら専門家を交えた会議を開催。入居者12人のうち7人は介護放棄(ネグレクト)▽行動を制限され、家族との面会を監視されていた1人が心理的虐待と身体的虐待▽歩けるのに車いすを使わされ、外出できずに体力を低下させられた1人は身体的虐待-と認定していた。

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