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沖縄・座間味で貝に微小プラ粒子大量に蓄積 東京湾も、生態系に懸念

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沖縄・座間味で貝に微小プラ粒子大量に蓄積 東京湾も、生態系に懸念

 地球規模の海洋汚染が問題になっているプラスチックの微小粒子「マイクロプラスチック」が、東京湾や沖縄県・座間味島の海岸の二枚貝の中に大量に蓄積していることを東京農工大の高田秀重教授らのグループが18日までに確認した。

 グループは過去に東京湾のカタクチイワシの体内から見つけているが、貝は海外で検出例があるだけだったという。生物の体内に取り込まれやすい直径0・02~0・08ミリのごく小さな粒子が多く「貝の生息や生態系への影響を詳しく調べる必要がある」としている。

 2015~17年に東京都と川崎市の東京湾でムラサキイガイとホンビノスガイを、座間味島ではイソハマグリを採取し、体内を調べた。

 採取した27個の貝の全てからマイクロプラスチックが見つかった。粒子の数は座間味島の貝が最多で、身の重さ1グラム当たり23個。東京湾は河口部で数が多く、川崎市のムラサキイガイで同10個だった。国内の生物からほとんど検出例がない繊維状のマイクロプラスチックも確認された。

 座間味島の海岸は、アジア諸国からのものを含め多数のプラスチックごみが漂着しており、貝に粒子が多い原因らしい。

 英国では今月、ブルネル大などのグループが、市販のイガイに多くのマイクロプラスチックが蓄積していると発表。貝類の汚染は世界の広範囲に及んでいる恐れが強い。

 マイクロプラスチックは、海に出たごみが細かくなるなどして生じる直径5ミリ以下の粒子。今月の先進7カ国首脳会議では、欧州連合とカナダが海のプラスチックごみ削減に向けた数値目標を盛り込んだ文書を採択したが、日本と米国は署名を拒み、改めて注目が集まっている。

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