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【理研が語る】次世代スパコン 自動車設計を革新

次世代スパコンを駆使することで、人間の頭脳では思い付かなかったような自動車の設計が可能になるかもしれない(イラスト・西口雅子、車の形状データ提供・スズキ)
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 小学生の頃、ミニ四駆という小型モーターで動く自動車模型で遊ぶのが大好きだった。当時、ミニ四駆は小学生の間で大流行していて、ミニ四駆のおかげで車両構造の強度、軽量化、空力などの概念を知った子供は多い。

 その後、大学生になった私は、構造解析に興味を持つようになった。構造解析とは、構造物が外から力を受けた時に生じる内部の力や変形の様子などを調べることである。例えば、自動車の揺れを減らして乗り心地を良くしたり、強度を保ったまま軽くして低燃費にしたりするためには、コンピューターによる構造解析が必要不可欠だ。

 そして現在、私は、自動車産業界と連携しながらスーパーコンピューター(スパコン)の計算能力をフル活用できる構造解析の方法を研究している。いま世の中で主流の構造解析の方法は、ポスト「京(けい)」などの次世代スパコンの計算能力を十分に活用することが難しいのが現状だ。しかし、次世代スパコンの計算能力を十分に活用することができれば、今までは不可能だった構造解析が実現できる。

 例えば、非常にリアルな車両構造や走行状態を再現した構造解析によって、走行中の車体内部の力や変形の様子など、未知の現象のメカニズムを調べることが可能になる。これによって、より高性能な自動車を設計しやすくなる。また、何百通りもの設計案をスパコンで自動生成し、各設計案をスパコン上で競争させて、一番性能の良い案を選び出すことも可能になる。人間の頭脳では思い付かなかったような自動車の設計が可能になるかもしれない。

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