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【萌える日本史講座】数々の遺跡大発見「橿考研80年」 大事件並みの夜回り取材、記者を育てた個性派集団

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【萌える日本史講座】
数々の遺跡大発見「橿考研80年」 大事件並みの夜回り取材、記者を育てた個性派集団

三角縁神獣鏡が副葬された状態で出土した黒塚古墳を報じる平成10年1月10日付の朝刊1面 三角縁神獣鏡が副葬された状態で出土した黒塚古墳を報じる平成10年1月10日付の朝刊1面

 一般を対象にした現地説明会には、1日で約1万6000人が訪れ、4時間待ちの事態になった。

 藤ノ木フィーバー

 昭和63年に行われた同県斑鳩町の藤ノ木古墳(6世紀後半、直径50メートル)の発掘調査も、報道合戦は熾烈(しれつ)を極めた。聖徳太子が建立した法隆寺近くにあり、同古墳の被葬者も聖徳太子ゆかりの人物と言われた。遺体を納めた石棺からは、金銅製の冠や大刀、靴など豪華な副葬品が発見された。

 当時の調査担当者、前園実知雄・現奈良芸術短大教授も取材攻勢に巻き込まれた一人だった。「夜11時過ぎに自宅のインターホンが鳴ったので出てみると、発掘現場で見かけた新聞記者が立っていた」と当時を振り返った。「情報提供は各社公平というのが一貫した方針だったが、無碍(むげ)にもできない。玄関で雑談して何とか帰ってもらった」と語っていた。

 個性派ぞろいの野武士集団

 発掘だけでなく、時には報道各社とのやりとりにも神経を使いながら、研究のためなら夜なべもいとわない。個性派ぞろいで「野武士集団」とも呼ばれ、現場を何よりも大切にした。

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