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【萌える日本史講座】数々の遺跡大発見「橿考研80年」 大事件並みの夜回り取材、記者を育てた個性派集団

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【萌える日本史講座】
数々の遺跡大発見「橿考研80年」 大事件並みの夜回り取材、記者を育てた個性派集団

三角縁神獣鏡が副葬された状態で出土した黒塚古墳を報じる平成10年1月10日付の朝刊1面 三角縁神獣鏡が副葬された状態で出土した黒塚古墳を報じる平成10年1月10日付の朝刊1面

 古事記を編纂(へんさん)した太安万侶(おおのやすまろ)の名前が刻まれた墓誌(奈良市)、邪馬台国の女王、卑弥呼(ひみこ)の鏡とも言われる三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)が大量に出土した黒塚古墳(奈良県天理市)…。歴史教科書に載るような発掘で知られる県立橿原考古学研究所が、今年創立80周年を迎える。昭和13年9月に設立され、国家誕生の謎に迫る成果を次々と上げる「橿考研」。遺跡調査では、報道記者が関係者宅を夜間に訪れて特ダネを狙う「夜回り取材」など大事件並みの報道合戦も展開され、記者にとっては「学びの場」でもあった。付属博物館では今月17日まで記念特別展が開かれている。(小畑三秋)

 遺跡は体を張って守る

 「新聞記者が毎朝ここに来てコーヒーを飲んで、ごちゃごちゃ話し込んでるんですよ」。30年ほど前、筆者がまだ考古学専攻の学生だったころ、研究所を訪ねると事務の女性がそう話していた。

 同研究所がある奈良県橿原市などを担当する記者は、事件や事故、行政などとともに、飛鳥時代の藤原宮跡や、隣接する明日香村などの遺跡発掘も大きな取材対象だ。天皇クラスの古墳や宮殿跡などの発掘は、全国ニュースで1面を飾ることも少なくない。

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