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【四国の議論】赤字で揺れた「阿波おどり」騒動余波 「観光客集まるか」地元の不安

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【四国の議論】
赤字で揺れた「阿波おどり」騒動余波 「観光客集まるか」地元の不安

今年の阿波おどりのPRポスター。例年通り開催されることは決まったが…(徳島市提供) 今年の阿波おどりのPRポスター。例年通り開催されることは決まったが…(徳島市提供)

 協会側は「債権の全額を返せば、徳島市が市民の税金を投入しなくて済む」と指摘。高松高裁で開始決定が取り消しになった場合を想定し、阿波おどりの今年の実施計画も作っていた。

 しかし、高松高裁は5月23日付で地裁の決定を支持し、即時抗告を棄却した。

 高裁は棄却について「地裁の決定時には債務超過の状況にあった」とした上で、協力金約3億3千万円について「贈与ではなく貸付金にすぎず、破産債権者への弁済に充てたとしても債権者を異にするだけで、破産債権が存続することに何ら変わりはない。市から補助金などを打ち切られ、代わりの事業収益を得られるだけの見通しがない」と指摘した。

市は桟敷席を2億円で購入

 高裁の決定が長引くなかで、注目されたのが阿波おどりの収益の柱となる演舞場の桟敷席(観覧席)だ。

 これまで観光協会が保有していたが、地裁の決定により破産管財人が管理していた。高裁決定が出るまで協会は「抗告が認められれば桟敷席は協会の所有に戻り、独自開催も可能」と主張していた。一方で市は破産管財人が桟敷席を換価する前に取得しようと管財人と協議。5月21日、市は管財人と2億1600万円(税込み)で購入することで合意に至ったと発表した。

 桟敷席の収容人数は4カ所の有料演舞場が計約1万3900人、2カ所の無料演舞場が計約2千人。管財人が桟敷席のチケット売り上げの見込みなどから売買価格を決定したが、桟敷席を新たに作ると10億円以上はかかるという。

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