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【世界の働く女性たち】from コートジボワール 鉄格子越しの会話に癒やされる仕事帰り

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【世界の働く女性たち】
from コートジボワール 鉄格子越しの会話に癒やされる仕事帰り

仕事からの帰り道、生活のぬくもりを与えてくれる売店 仕事からの帰り道、生活のぬくもりを与えてくれる売店

 「こんばんは。今日も遅いね」。防犯用の鉄格子の向こうから、ねぎらってくれたのは、近所の売店の店番のお兄さん。暗い住宅街に、店の入り口の蛍光灯がともり、ぽつんと物憂げなたたずまいです。

 アビジャンでは日本のようなスーパーは両手に収まるほどの数しかなく、午後8時には大体閉店します。24時間営業のスーパーが最近やっと1軒できましたが、残業で忙しい時期は気付いたら冷蔵庫が空っぽなんてこともしばしば。この売店は大体午後10時まで、店主の気分によっては11時まで開いているので重宝し、週に1回くらい利用しています。

 明るい店内をのぞくと、塩こしょうやマヨネーズ、卵などの食料品や、洗剤やティッシュなどの日用品が天井までびっしり。店の奥では小型テレビが優しくささやいていて、仕事にふける日々の中でふと生活のぬくもりを感じさせてくれます。

 「牛乳ひとつ。大きいボトルの方ね」「今日はもう小さいのしかないよ」「私にとっておいてくれなかったの」。鉄格子越しにお会計をしながら、他愛のない会話を交わし、少し癒やされて帰宅の途につくのでした。

 森岡杏(もも)さん(29) 国際協力機構(JICA)職員。東京で働く夫のもとを離れて2015年11月からコートジボワール・アビジャンに単身赴任、交差点などの経済インフラセクターの担当している。

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