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【ロシアW杯】「プーチン大統領のW杯」となるか…社会情勢表す開会式に注目集まる

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【ロシアW杯】
「プーチン大統領のW杯」となるか…社会情勢表す開会式に注目集まる

13日のFIFA総会に出席したプーチン大統領(右)。左はインファンティノ会長(ロイター) 13日のFIFA総会に出席したプーチン大統領(右)。左はインファンティノ会長(ロイター)

 五輪を上回るほどの熱狂ぶりが生まれるW杯。その開会式には、開催国が抱える社会情勢などの“色”が如実に表れるものではないだろうか。共産圏初のW杯となる今回は、プーチン大統領の強力な指導力の下、準備が進められてきた。

 2006年ドイツ大会の開会式は、大観衆の拍手と歓声の中で登場した大会組織委員会のフランツ・ベッケンバウアー会長が前面に出ていた。1974年西ドイツ大会で主将として優勝トロフィーを掲げ、90年イタリア大会では監督として頂点に立った。運営側のトップとして迎えた大会で3度目の成功を収めれば、国際サッカー連盟(FIFA)会長職就任への布石になると思われていた。現実は異なったが、選手時代に「皇帝」と呼ばれたベッケンバウアー会長は異名そのままの行動力を発揮。大会期間中、専用ヘリコプターで精力的に移動し、ほとんどの試合を観戦した。

 アフリカ大陸初開催だった2010年南アフリカ大会は、ネルソン・マンデラ元大統領の大会だった。アパルトヘイト(人種隔離)政策を廃棄し、融和が進む南ア社会を世界にアピールする場として位置づけられていた。親族が交通事故で死亡したため、マンデラ元大統領は急遽(きゅうきょ)開会式への出席を取りやめたが、ピッチ上で繰り広げられたカラフルな演出は「レインボーネーション(虹の国)」とも言われる多民族国家の高揚感を示していた。自らも反アパルトヘイト運動の闘士だった大会組織委のダニー・ジョーダン専務理事は「融和と国家の再建がW杯の重要な目的」と強調した。

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