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【石野伸子の読み直し浪花女】竹林の隠者・富士正晴(2)大荒れに荒れ、解散論も

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 例会は大荒れに荒れた。島尾からは解散論も出た。「マンネリズムに陥ったヴァイキングが鬱陶しかったのだ」という島尾の言葉が残されている。つかみあい寸前の激論を繰り広げているが一方で、例会後に撮った写真では、庄野がアコーディオンをかかえ、みんなでなごやかに合唱した笑顔の雰囲気を残すものが残っている。

 しかし結局、昭和25年12月に島尾、前田、庄野は退会。2年後には富士の運営方針に反発した神戸在住の研究者集団が一斉に離脱して新グループを結成する、といった動きもあった。

 VIKINGは厳しい試練に立たされる。しかしそのつど、富士の強い思いで継続される。なぜ同人誌なのか。富士は独自の論理を探り当てていく。   =(3)に続く

▼そのほかの「ベテラン記者コラム」を読む 

石野伸子 石野伸子 産経新聞特別記者兼編集委員。生活面記者として長らく大阪の衣食住を取材。生活実感にもとづき自分の足と感性で発見したホンネコラムをつづるのを信条としている。

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