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改めて転居を要望 兵庫・西宮市長説明、入居者は落胆 復興借り上げ住宅

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改めて転居を要望 兵庫・西宮市長説明、入居者は落胆 復興借り上げ住宅

 阪神大震災の被災者向けに兵庫県西宮市が借り上げた復興公営住宅(借り上げ復興住宅)の「シティハイツ西宮北口」(同市青木町)で、返還期限後も退去を拒否している7世帯の入居者に対し、市が明け渡しを求めて提訴している問題で、石井登志郎市長は13日、他の市営住宅などへの住み替えを求める方針を改めて入居者に直接説明したことを明らかにした。

 市役所で記者会見した石井市長は「継続入居できないか考えたが、すでに住み替えした人との公平性が保てない」と理由を説明。今月7日の入居者との面談で「直接話をする中で、転居に応じてもらえる可能性もあると思った」と話した。

 今後は近隣市営住宅への転居の斡旋や担当者の変更などで引き続き転居を促すといい、「現実的に可能な範囲で、入居者に寄り添いたい」と強調した。

 一方、入居者側の弁護団によると、石井市長から方針の説明を受けた3世帯3人の入居者は落胆した様子だったという。弁護団は「現在の生活状況などを説明した面談はなんだったのか。継続入居以外に和解の道はなく、市長は従前の方針を押しつけただけだ」と不快感をあらわにした。

 借り上げ復興住宅は平成27年9月に返還期限を迎え、西宮市が28年5月に神戸地裁尼崎支部に提訴。昨年7月に和解協議が始まったが、継続入居を求める入居者と住み替えを求める市で意見が合わず、同11月に打ち切りになっていた。今年5月に同支部が市に継続入居を前提とした和解協議の再開を打診し、市は検討するとしていた。

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