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【ビジネスの裏側】京都がホテルの出店ラッシュ期に突入…「1万室不足」から一転、過剰供給懸念の声も

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【ビジネスの裏側】
京都がホテルの出店ラッシュ期に突入…「1万室不足」から一転、過剰供給懸念の声も

 既存ホテルも大型改装で対抗する。「リーガロイヤルホテル京都」はすでに改装を終え、京都駅ビル内にあるJR西グループの「ホテルグランヴィア」も、開業20年を節目に初の大型改装を進める。

 京都駅周辺だけでなく、オフィスが多い烏丸通、商業施設が集積する河原町通、そして観光客でにぎわう二条城周辺と、平安京があった京都市中心部の洛中エリア各地で宿泊施設の新設が進む。既存ビルや京町家を宿泊施設へ改装する事例も目立っている。

供給過剰ではない!?

 宿泊施設の新設が相次ぐ要因として、一番大きいのがインバウンドの増加だ。京都市内は歴史的に宿泊施設が少なく、「京都を日帰りで観光し、大阪で宿泊する」(京都財界関係者)といわれた苦い過去がある。このため門川大作市長は「客室数が1万室足りない」と宿泊施設の誘致を呼びかけてきた。その結果、京都商工会議所の調べではすでに1万2千室を超える新設計画が表面化しているという。

 さらに、古都特有の事情もある。市中心部は建築物の高さ規制や京町家を保全するための条例があり、不動産を有効活用するには「利回りや投資回収を考えれば、宿泊施設に行き着くのが当然」(京都市内の不動産経営者)になる。新築マンションといった住宅では富裕層しか購入できない価格設定になる可能性があるのだ。

 ただ、世界経済の減速や紛争・テロなどのリスクが顕在化した場合、京都でのホテル建設ラッシュは頓挫する恐れもある。一部では「供給過剰ではないか」という議論も生まれている。

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