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教育現場での「拉致問題」啓発進まず アニメ「めぐみ」視聴平均8%満たず 授業時間の確保に悩む

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教育現場での「拉致問題」啓発進まず アニメ「めぐみ」視聴平均8%満たず 授業時間の確保に悩む

関東の学校で初めて開かれた、アニメ「めぐみ」の上映会 関東の学校で初めて開かれた、アニメ「めぐみ」の上映会

 北朝鮮による日本人拉致問題への理解を深めるため、政府が教育現場に配布している拉致被害者、横田めぐみさん(53)=拉致当時(13)=のドキュメンタリーアニメ「めぐみ」の活用が進んでいないという。大阪市立の小中学校では昨年度の視聴は2%にとどまり、全国平均でも8%に満たない。背景には授業時間の確保に悩む現場の事情があるとみられる。12日の米朝首脳会談で拉致問題が提起される見通しだが、拉致問題への風化を防ぐためには教育現場での啓発が課題となっている。

DVD配布 いまも続く問題だと知ること

 「ただ親として、とらわれの身となっている娘を助けたいだけなのです」。今月5日、大阪市立泉尾北小学校(同市大正区)の体育館で開かれたアニメ「めぐみ」の鑑賞会。家族の苦悩や懸命な救出活動を描いた25分間の映像を、児童約300人が熱心に見入った。

 道徳の授業の一環で、「めぐみ」の鑑賞会は初めての開催。スクリーンには突然幸せな日常を奪われためぐみさんや、街頭などで必死に救出を訴える家族の様子が映し出された。拉致問題を初めて知ったという6年の女子児童(11)は「自分や家族に同じことが起きたらと思うと怖い。早く解決してほしい」。小田村直昌(おだむら・なおまさ)校長は「自分と年の近い人が被害に遭い、今も続く問題だということを児童が知ることは重要」と話した。

3万7000校に配布も、視聴は7・8%

 アニメ「めぐみ」は、拉致問題をめぐって人権教育を考える資料として、政府が平成20年以降、全国の小中高校約3万7千校に上映用DVDを配布。授業での活用を促している。ただ、上映するかどうかは校長や学校現場での裁量が大きい。大阪市教委によると、大阪市立の小中学校で昨年度に視聴したのは420校中11校にとどまった。

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