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反戦画家の作品、故郷で常設展示 広島・三原出身の四国五郎さん

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反戦画家の作品、故郷で常設展示 広島・三原出身の四国五郎さん

四国五郎さんの作品を展示するギャラリーを訪れた長男の光さん=広島県三原市 四国五郎さんの作品を展示するギャラリーを訪れた長男の光さん=広島県三原市

 原爆の惨禍を描いた絵本「おこりじぞう」(文・山口勇子)の挿絵など、反戦平和の思いを絵画や詩を通して訴えた画家、四国五郎さん(1924~2014年)の初の常設ギャラリーが9日、故郷の広島県三原市にオープンした。

 四国さんは同県椹梨(くわなし)村(現・三原市大和(だいわ)町)で10歳まで過ごした後、家族で広島市に転居した。20歳で徴兵されてシベリア抑留を体験。昭和23年に帰還後、弟の被爆死を知り、生涯通して反戦・反核、平和の尊さを描き続けた。原爆詩人・峠三吉(17~53年)の詩集の表紙絵なども手掛け、亡くなった後も各地で企画展が開かれてきた。

 ギャラリーは、地元住民らが企画し、旧椹梨小学校の廃校舎を改装した交流施設「くわなし皆来(みらい)館」に開設。遺族が広島市のアトリエに残っていた絵画や写真などを無償で貸し出した。

 会場には、原爆ドームや折り鶴を手にする少女の油絵など平和や故郷への思いがこもる作品など関連資料と遺品約110点が並ぶ。四国さんの長男、光(ひかる)さん(61)=大阪府吹田市=は「父の感性を育んだ地で作品が展示されて純粋にうれしい」と話した。

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