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ローマ法王に次ぐ枢機卿に就任、大阪大司教の前田さん 潜伏キリシタンの子孫「神様に与えられた役割」

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ローマ法王に次ぐ枢機卿に就任、大阪大司教の前田さん 潜伏キリシタンの子孫「神様に与えられた役割」

記者の質問に答える前田万葉大司教=5月30日、大阪市中央区(須谷友郁撮影) 記者の質問に答える前田万葉大司教=5月30日、大阪市中央区(須谷友郁撮影)

 「日本で枢機卿(すうききょう)不在がこれ以上続くのは良くないと思われたのかもしれませんが、それにしても私とは」

 6月末、ローマ・カトリック教会で法王に次ぐ高位の聖職者である枢機卿に就任する。日本人の枢機卿としては6人目となり、平成19(2007)年以来の不在が終わる。

 5月に法王フランシスコが新任の枢機卿14人のひとりとして発表したことは、知人からの電話で知った。

 「青天の霹靂(へきれき)とはこのことかと思いました」

 長崎県・五島列島で生まれた。隣近所すべてがカトリック信者という土地で、毎朝のミサに出てから登校し、日曜には家族全員で教会に行くという環境で育った。小学校を出ると神学校に進んだ。

 「神父になりたかった教師の父が、息子に願いを託したのです」

 祖先は潜伏キリシタン。明治時代はじめの大弾圧で、捕らわれた家族9人のうち3人が亡くなった。曽祖父が生き延び、自分がいる。

 家族史と密接にかかわる「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が今夏、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録される見通しだ。

 「重要なのは建物ではなく信仰をめぐる精神。先祖が命をかけて守ったものを、受け継いでいるのだとの思いはあります」

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