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【銀幕裏の声】「イーストウッドには負けない!」“寅さん”の名匠、山田洋次監督が語る家族映画論

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 「松竹に入社した当時、大先輩に小津監督がいた。若い私は反発し、小津監督が得意とする家族ものなんて撮らない、黒澤明監督のような大作を撮るんだと言っていたが、小津監督の年齢に近づいていく中で、そんな考えは変わっていきました」

 普遍的な家族の絆などを淡々と描いた「東京物語」の魅力を改めて思い知らされ、敬意を込めて撮ったのが、「東京家族」だった。

 山田監督が脚本を手掛けた隠れた人気シリーズに「サラリーマン専科」がある。親代わりになって弟を育てた兄を三宅裕司が好演した喜劇だ。とぼけた兄と我(が)の強い弟との兄弟の絆は、寅さんとさくらの絆のように、現代人が忘れた家族の在り方を丁寧に紡ぎ出していた。

 そう山田監督に伝えると、「釣りバカのハマちゃんとスーさんの関係もそうですね。スーさんは浜崎家のおじいさんのような存在で、家族を超えた絆を描いています。映画で描くべきテーマは恋愛だけじゃないんです」と答えた。

■ヒットの方程式は?

 数々のシリーズ化に成功してきたが、ヒットの方程式はあるのだろうか?

 山田監督は答えた。

 「もちろん、ありますよ。どんな世代でも共感でき、楽しめる映画を作るべきです。愛情には男女の恋愛だけでなく、両親や兄弟への思いなどいろいろある。それらを丁寧に大切に描くことが必要です」

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