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神戸いじめメモ隠蔽、前教育長が対応放置、調査命じながら報告求めず 責任問題発展か 市議ら「組織ぐるみだ」 

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神戸いじめメモ隠蔽、前教育長が対応放置、調査命じながら報告求めず 責任問題発展か 市議ら「組織ぐるみだ」 

文部科学省の担当者ら(左側)に謝罪する神戸市教委幹部ら=6月5日午後、神戸市中央区 文部科学省の担当者ら(左側)に謝罪する神戸市教委幹部ら=6月5日午後、神戸市中央区

 神戸市で平成28年に市立中学3年の女子生徒=当時(14)=が自殺し、いじめの内容などを記した調査メモが市教育委員会の首席指導主事の指示で隠蔽(いんぺい)されていた問題で、現校長からメモが保管されていたと報告を受けた前教育長が首席指導主事らに調査を命じたにもかかわらず、報告を求めずに放置していたことが6日、分かった。5日に市教委を訪れ、指導した文部科学省の幹部は関係職員の懲戒処分を検討するよう求めており、前教育長の責任問題に発展する可能性もある。

 メモは自殺直後に市教委が設置した第三者委員会が昨年8月にまとめた報告書に「破棄された」と記載されたが、報告書を読んだ現校長が校内に保管していることを市教委に連絡した。

 雪村新之助前教育長(63)は同月29日、首席指導主事らに対し、メモに関する経緯を調査するよう指示。当時の校長に聞き取り調査を行った首席指導主事らは結果を報告せず、雪村前教育長も報告を求めずに対応を見送っていた。

 メモの隠蔽問題が発覚したことを受けて市教委が一連の経緯の検証を依頼した弁護士らは、調査を命じながら報告を求めなかった不可解な行動について「第三者委の報告書が完成し、区切りがついたとの意識があったのでは」と指摘する。

 雪村前教育長は任期満了に伴い今年3月末で退任。現在、市社会福祉協議会理事長を務めている。市教委は今後、雪村前教育長や首席指導主事らを含む関係者を改めて聴取し、厳正に処分を行う方針だ。

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