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【夕焼けエッセー】研修生のMさん

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 ゴールデンウイークの最終日、主人が突然呼吸困難となり救急車で近くの病院に運ばれそのまま入院となった。翌日には症状も改善したが2週間の入院予定と告げられた。

 入院して4日目に看護学校の生徒さんが、研修で付かせてください、とやってきた。Mさんは現在2年生とのこと、感じの良い娘さんである。主人も元気になっていたので快く承諾。

 「どうして看護師になろうと思ったの?」と聞くと、「小さい頃看護師さんが注射を打っているのを見てからです」との返事。エーッと驚いた。「小さい子は注射器を見ただけで泣くんちゃう」と私。私は今でも注射は苦手。

 横で主人が真顔でアホなことを聞く。「注射の練習は学生同士で打ち合いすんの?」。Mさん目を丸くして「とんでもない、そんなの怖いです。マシン相手の練習です」と。それはそうよね、3人で大笑い。一気に場が和んだ。

 研修の3日目、Mさんに主人のシャンプーをやっていただくことになった。マニュアルがあるのか「まず半分を洗います」と始まったらしい。70歳の主人の髪は少ないうえに短髪。なぜ半分ずつ?とおかしさをこらえながら洗ってもらったとのこと。

 状況を想像すると私まで笑えてくる。「自分で洗った方が早いくらいヘタだったわ」と言いつつもうれしそうな主人。「良かったね、お父さん」。そうやっていろいろ経験を積み一人前の看護師さんになるのですね。

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