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戦国時代の山城跡出土、2度にわたる造成を確認 毛利氏の脅威に備えか 鳥取・米子の石井要害跡

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戦国時代の山城跡出土、2度にわたる造成を確認 毛利氏の脅威に備えか 鳥取・米子の石井要害跡

2度にわたる城郭造成が分かった石井要害跡 2度にわたる城郭造成が分かった石井要害跡

 戦国時代の山城跡とされる鳥取県米子市の石井要害跡で、2度にわたる城郭(じょうかく)造成跡が出土し、同市文化財団が31日発表した。古い城郭は16世紀中頃のもので、防御機能を重視。新しい城郭は16世紀後半、戦いに備えて人員拡充のためにスペースを広げたとみられる。

 同財団が3月から、県の急傾斜地崩壊対策事業に伴い、丘陵地(1300平方メートル)を調査。古い城郭は長さ19メートル以上、幅9メートルの三日月形。空堀や土橋状遺構のほか、堀の東側に敵の侵入を防ぐ障壁を設置した跡が見つかった。障壁は、ふもとから崖を登ってきた敵を板状の構造物でさえぎるために造られたらしい。

 新しい城郭は、古い城郭の一部を埋めて平坦(へいたん)部を広げている。異なる種類の土を交互に突き固めて造成していた。丘陵上部の郭跡を中心に、城で使用した備前焼や瀬戸美濃焼などの陶磁器片が出土した。

 伯耆国(鳥取県中西部)の西側に位置する石井要害は当時、出雲国(島根県東部)の尼子氏に次いで中国地方などを平定した毛利氏の勢力にさらされていた。こうした情勢を背景に、城郭が整備されたらしい。しかし、文献などの史料が乏しかったため、「発掘により初めて16世紀中頃には築城されたことが分かった」と同財団は評価している。現地説明会は2日午後1時半から行われる。

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