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【関西の議論】受刑者への「頭髪指導」は違法? 髪を伸ばしたい男の訴えの行方は

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国は「規律維持」「逃走防止」と反論

 こうした男の訴えに対し、国は訴訟で、受刑者の髪形を制限する正当性を以下のように説明した。

 (1)集団生活の規律や衛生を維持するために有効

 (2)逃走を防止するため、ある程度見た目を統一する必要がある

 (3)髪形を限定することで、器具の調達や維持の財政負担が軽減できる

 (4)受刑者に課す作業の内容によっては安全管理上、一定の髪形にすることが求められる

 その上で、髪形の制限は「必要かつ合理的な措置で、過剰な制限を加えるものではない」と述べた。

 男が訴える「男女差別」については、男女の髪形の違いは、社会的な役割分担などによって歴史的に形成されてきたもので、「認められる髪形に差があって当然」であり「憲法上の平等原則に違反しない」と反論した。

裁判所の判断は…

 大阪地裁で判決が言い渡されたのは今年2月。地裁は判決理由で、まず、国が受刑者の髪形を制限するのは「汗をかいたり機械を動かしたりする作業をさせることがあり、汚れを落としたり、髪が機械に巻き込まれるのを防ぐ目的がある」と指摘。髪形を制限したからといって「受刑者の更生などが妨げられるとはいえない」として、髪形の制限は大阪拘置所長の裁量権の逸脱や乱用には当たらないと判断した。

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