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【関西プチ遺産】「亀の池」に架かる石舞台 四天王寺(大阪市天王寺区)

四天王寺の境内にある亀池=大阪市天王寺区
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 四天王寺の中心伽藍(がらん)北側に池がある。古くは大寺池、蓮(はす)が多かったので蓮池とも言った。この池の南東に亀井堂があるので、いつの頃からかこの池に亀を放すようになった。亀がウヨウヨしているので「亀の池」となったとか。「天王寺の蓮池に、亀が甲乾(こうらほ)すはぜ食べる、引導鐘(いんどがね)ゴンと撞(つ)きゃホホラのホイ」=牧村史陽(まきむらしよう)『大阪ことば事典』=と歌われた。「はぜ」は漢字で爆米・葩煎と書き、米のポン菓子のこと。石鳥居の北に、はぜを売る店があったとか。

 亀の池に石舞台が架かる。広島・厳島神社の平舞台(国宝)、住吉大社の石舞台(1607年=慶長12年・重要文化財)とともに「日本三舞台」のひとつで、重要文化財に指定されている。豊臣秀吉の側室、淀君の寄進との伝えもある=三善貞司「大阪史蹟(しせき)辞典」。当初は木造だったが、文化5(1808)年に再建された際に、現在の石造りとなった。

 四天王寺を創建した聖徳太子の命日は4月22日。この日には石舞台の上で「聖霊会舞楽(ぶがく)大法要」が行われる。法要と舞楽が一体となった儀式で、1400年の歴史があるとされ、国の重要無形文化財となっている。

 重要文化財の石舞台で重要無形文化財の舞楽が舞われ、下からは万年を生きる亀が見上げている。四天王寺ならではの光景である。(伊藤純)

 メモ 大阪メトロ谷町線四天王寺前夕陽ケ丘駅下車

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