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【銀幕裏の声】「ドラマは8対7の乱打戦、映画は1対1の投手戦!」鶴橋康夫監督が語る映画&ドラマ論

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 それだけに30年以上を経て完成した映画「のみとり侍」からは、鶴橋監督が30代の頃に抱いていた創作へ懸けるたぎる思いが沸々とにじみ出る。ただ、キャリアを積み、間もなく80代を迎えるベテラン監督らしく、喜劇の中に現代社会を痛烈に風刺したメッセージが込められている。

 劇中、落語家の桂文枝演じる江戸幕府老中の田沼意次が、重要な役どころで登場する。

 「意次の経済政策は当時の日本経済を活性化させるが、一方で、贈収賄など金権政治も生み出した。まるで、今の日本を見るようでしょう」と鶴橋監督は笑い、こう続けた。

 「小松さんが書いたテーマは、今でも決して古くさくなく普遍です。逆に今の時代だからこそ、映画化する意義があると思います」

■配役の妙味

 ドラマ、映画の両分野に精通するベテラン監督ならではの興味深いキャスティングも、鶴橋作品の大きな魅力だ。

 今作で、日本映画界を牽引(けんいん)する俳優、阿部と豊川の“大型タッグ”を実現させたのも鶴橋監督。2人の共演は映画「ハサミ男」以来、13年ぶりだ。鶴橋&豊川コンビは映画「愛の流刑地」、「後妻業の女」に次いで3作目。鶴橋&阿部のコンビはドラマ「天国と地獄」(平成19年)に次いで11年ぶりとなる。

 「阿部さんは真面目(まじめ)過ぎる寛之進そのもの。豊川さんは他人のために自己を滅する清兵衛そのものだったから…」と鶴橋監督は2人を抜擢(ばってき)した理由を語った。

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