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「日本遺産」追加認定に北前船寄港地の住吉大社・石灯籠群

文化財として入っている住吉大社の石灯籠群=大阪市住吉区(須谷友郁撮影)
文化財として入っている住吉大社の石灯籠群=大阪市住吉区(須谷友郁撮影)
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 文化庁が24日発表した「日本遺産」の認定で、江戸時代に日本海を往来した北前船(きたまえぶね)の寄港地などでつくる「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間」に、関西から寄港地の大阪市や京都府宮津市、兵庫県高砂市など7市町の北前船ゆかりの文化財が追加認定された。大阪市の担当者は「北前船の寄港地の認知度向上やブランド化、観光振興を通じた地方創生につなげたい」と観光客の誘致に意欲を示す。

 北前船は、江戸時代から明治にかけて日本海や瀬戸内海を航行し、北海道・東北・北陸・西日本の各地で米やコンブ、酒、塩などの積み荷を売買した商船。食文化なども伝わった。寄港地には船や船頭たちにまつわる文化財が残る。

 関係自治体は「北前船日本遺産推進協議会」を設立して、PR動画の作成など“北前船ブランド”を観光振興に生かす取り組みを進めてきた。追加認定を受けて、大阪市の担当者は「関西のだしの食文化は北前船が北海道から運んだコンブのおかげで発展した」と北前船との縁を説明し、観光客にアピールする。

 今回、大阪市では、古くから海上安全の守護として航海関係者から信仰されてきた住吉区の住吉大社と境内の石灯籠(いしどうろう)群が認定された。江戸時代に海上輸送が盛んになると、北前船など大阪に寄港した多くの船頭らが参詣し、約600基の石灯籠を奉納したという。

 権宮司(ごんぐうじ)の神武磐彦(こうたけ・いわひこ)さん(74)は「石灯籠の多さは大阪が天下の台所として栄えた証拠」と喜んだ。

 宮津市でも、宮津商工会議所などが、見学コースの設定や案内人の育成など地域の活性化に取り組む。北前船の紙芝居を作った森山道子さん(73)は「仲間と力を合わせて、海の危険を乗り越え、日本各地の発展を支えた船頭たちの物語を見てもらいたい」。

 高砂市は、船の帆に使う帆布を開発するなど江戸時代中後期の海運業の発展に貢献した工楽松右衛門(くらく・まつえもん)の出身地でもある。この日会見した登幸人(のぼり・ゆきひと)市長は「高砂の先人の功績を全国に発信するための大きな核となりうる」と笑顔をみせた。

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