PR

産経WEST 産経WEST

【衝撃事件の核心】死刑求刑も判決が無期懲役でなく懲役30年の理由 大阪・門真の一家殺傷事件

Messenger

病気と刑事責任能力の関係

 病気に罹患していたことに争いがなくても、刑事責任能力の判断とはまた別だ。過去の事件でも判決は分かれている。

 埼玉県熊谷市の6人殺害事件で、強盗殺人罪などに問われたペルー人の男に死刑を言い渡した今年3月のさいたま地裁の判決。「被害妄想があった」としながら、「精神障害は背景的、間接的な影響にとどまる」と完全責任能力を認めた。

 大阪市で平成21年に5人が死亡したパチンコ店放火事件で、殺人罪などで死刑が確定した男(50)の判決でも、妄想があったことは認定されたが、「犯行前後で終始一貫性のある行動をしており、影響は間接的」とされた。

 一方、大阪・心斎橋の路上で平成24年6月、通行人の男女2人を刺殺したとして殺人罪などに問われた男(42)は、1審が死刑を宣告。しかし、大阪高裁は昨年3月、完全責任能力を認めたものの「幻聴が犯行に及ぼした影響も否定できず、量刑に考慮しないのは不合理」と述べ、1審判決を破棄し、無期懲役を言い渡した。

犯行当時「妄想に苦しめられていた」

 迎えた4月13日の小林被告の判決公判。大阪地裁が下した結論は、行動制御能力や善悪の判断が一部制限されていたとする「心神耗弱(こうじゃく)」状態だった。

 浅香竜太裁判長は判決理由で、事件2カ月前の28年8月から小林被告の妄想が非常に悪化していたことを重視。当時の精神状況は「妄想に苦しめられ、攻撃性を増大させていた」と認定し、「病気の悪化に伴う妄想の影響がなければ面識のない被害者一家を襲わなかった」と指摘した。

続きを読む

関連トピックス

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ