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「認知症の理解深めて」 鉄道事故で死亡男性の遺族が著書

裁判の経緯や介護について記録した著書「認知症鉄道事故裁判」を手にする高井隆一さん=愛知県大府市
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 認知症男性の電車事故訴訟の被告で、男性の長男高井隆一さん(67)=愛知県大府市=が、裁判の経緯や介護について記録した著書「認知症鉄道事故裁判」を出版した。家族に責任はないとしてJR東海の賠償請求を棄却した最高裁判決が出てから約2年。「社会において認知症への取り組みはまだまだ序盤戦。もっと理解を深めてほしい」と呼び掛けている。

 高井さんの父良雄さんは2000年ごろ認知症を患った。91歳だった07年12月、介護をしていた当時85歳の母がうたた寝をした間に家を出て、大府市のJR共和駅で電車にはねられ死亡した。

 著書では介護体験を振り返り、「徘徊」という言葉に疑問を投げかける。良雄さんは発症後1人で外出した際、かつての職場や生家の方向に足が向いた点に触れ「おぼろげながら昔の記憶をたどって目的の場所に行くために歩いてきた」と説明。「一人歩き」や平仮名の「はいかい」への言い換えを提唱する。

 訴訟ではJR東海に約720万円の損害賠償を求められ、一審は全面敗訴。二審も母に監督責任を認めたが、最高裁で逆転勝訴した。

 

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