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【浪速風】カジノ議論注目 ギャンブル依存症対策に万全を(5月19日)

シンガポールの巨大IR施設「マリーナベイ・サンズ」
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 藤沢周平が描くばくちがらみの時代小説には、救いがないほど暗いものがある。賭博にのめり込み島送りになった男が、若い女の愛を受け、担ぎ売りから人生をやり直そうとする。けれども金に困って再び…。「行っちゃいけないよ。行ったらあんたは後戻り出来なくなるんだ」

 ▼賭場に行こうとする男にしがみつく女の叫びが痛々しい(「割れた月」)。ときに人間を破滅させる賭博の怖さが、不気味なほどの筆致で描かれる。さて現在。カジノを含む統合型リゾート施設(IR)実施法案の、国会での議論が加速しそうだ。ギャンブル依存症対策の基本法案も提出された。

 ▼後者は、医療や社会復帰の施策を国、自治体に求めるなどの内容。しかしまず依存症を生じさせないことが必要だ。大阪をはじめ誘致を目指す自治体は多いし、IRの経済効果も大きいが、前のめりにならず万全の手立てを考えたい。藤沢が描く男の末路は悲惨。現代にあってはならない。

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