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【夕焼けエッセー・4月月間賞選考会詳報】玉岡かおるさん「音楽の力に説得力」

月間賞を選考する玉岡かおるさん=大阪市浪速区の産経新聞大阪本社(須谷友郁撮影)
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 新年度を迎えて初となる夕焼けエッセーの4月月間賞選考会。今回は介護にまつわる作品が多く、委員それぞれが自身の経験を思い起こしながらの選考に。眉村さんは体調不良で欠席のため書面での参加となった。

 丸橋 まずは玉岡さんのイチオシを。

 玉岡 「女房孝行」ですね。明治、大正、昭和と3世代の男性が台所に入る、入らない、というお話。世代的な特徴が出ていて、食文化の流れも見えるようで面白いと思いました。

 丸橋 時代の移り変わりを感じますね。共働きだった僕は、子供の弁当を作っていましたから。

 玉岡 著者は息子さんの料理に素直に感動していて、「薄切りの生(しょう)姜(が)」「焼いた白(しろ)葱(ねぎ)」と描写もリアル。息子さんが料理にどれだけこだわっているかが見えるようです。味覚だけでなく、ゴーゴーとすり鉢でみそをする音や、削られたかつお節の匂いと、聴覚や嗅覚も刺激されます。

 丸橋 確かに音の表現がいいですね。台所には音があります。現代なら、総菜をパックから出したり、袋を破いたりする音もあるかもしれません。

 玉岡 最後にはもっと家事を手伝おうとあって。こういう人が増えるといいですね。

 丸橋 僕は今回、「日常の時間の大切さ」を書いた作品にひかれました。夫がデイサービスに行っている間にゆったりしたときを過ごす「穏やかな6時間半」。夫を思ってわびる気持ちもありながら、この時間で心の調和を保っているという機微が書かれていて、とてもいいです。

 玉岡 私も親の介護の経験から分かりますが、デイサービスでいない時間にリフレッシュできるから、帰ってきてから優しくできる。そのことが素直に書かれていますね。

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