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【西論】大阪駅前「グランフロント大阪」5周年 キタ・ミナミ、異なる顔が都市の力

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【西論】
大阪駅前「グランフロント大阪」5周年 キタ・ミナミ、異なる顔が都市の力

グランフロント5周年イベント「グラン アート フェス」。うめきた広場にはヤノベケンジさんの作品が並ぶ=4月26日、大阪市北区(前川純一郎撮影) グランフロント5周年イベント「グラン アート フェス」。うめきた広場にはヤノベケンジさんの作品が並ぶ=4月26日、大阪市北区(前川純一郎撮影)

 この春発表された公示地価で、大阪では、ここ数年の街の変化を如実に映し出すようなサプライズがあった。最高価格地点がビジネス街のキタから繁華街のミナミへ移り、初めてミナミが“関西1位”の称号を得た。

 昨年までトップだったのは、4月に開業5周年を迎えたJR大阪駅北側(うめきた)の大型複合施設「グランフロント大阪」。抜いたのは心斎橋筋商店街の南端、江崎グリコの電光看板近くにある商業ビルだった。グランフロントの地価はこの5年間で8割近く上昇したが、この商業ビルの地価は5年で約2・6倍になったという。

 上昇の牽引(けんいん)役は、訪日外国人観光客がつくり出すにぎわいだ。三菱総合研究所の調査によると、平成28年に訪日客が訪れた観光地・エリアごとの推計値は、キタ(梅田・大阪駅周辺)の551万人、京都・東山の480万人に対し、ミナミ(心斎橋・難波)は702万人。とりわけ中華圏、アジアからの観光客に人気を博している。

 キタとミナミのいまを比較すると、観光集客力ではミナミに軍配が上がった。高層ビルが立ち並び立体的なキタに対し、ミナミには平面的な広がりがあり、街歩きに適しているのかもしれない。ただ、キタもミナミとは違う形で魅力が増している。グランフロントは、街の中心施設として求められる役割を着実に果たしてきた。

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