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【西論】大阪駅前「グランフロント大阪」5周年 キタ・ミナミ、異なる顔が都市の力

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【西論】
大阪駅前「グランフロント大阪」5周年 キタ・ミナミ、異なる顔が都市の力

グランフロント5周年イベント「グラン アート フェス」。うめきた広場にはヤノベケンジさんの作品が並ぶ=4月26日、大阪市北区(前川純一郎撮影) グランフロント5周年イベント「グラン アート フェス」。うめきた広場にはヤノベケンジさんの作品が並ぶ=4月26日、大阪市北区(前川純一郎撮影)

 ビジネスの萌芽(ほうが)もある。京大発のあるベンチャー企業は、部品メーカーと共同開発した電気自動車のスポーツカーをザ・ラボで展示したところ注目を受け、総額約100億円の資金調達に成功し、事業を広げた。ほかにも、介護や食品などさまざまな分野で、コラボレーション(協業)による開発成果が生まれ始めている。

 ◆貴重な二眼レフ

 ただ、ナレッジキャピタルの歩みはまだ道半ばだ。創出されたアイデアや技術をどう大きなビジネスにつなげていくのか、企業が投資したくなるような人材やシーズをどう育て、発信していくのかは大きな課題だ。イノベーション(革新)を生むには消費者の反応、ニーズの把握が大切な要素で、大阪駅前にあるナレッジキャピタルは開発者と来場者の接点として絶好の立地といえるが、必ずしも一般に知名度が浸透しているとはいえず、さらに人を呼び込むための努力が欠かせない。海外企業を誘致するための方策の検討とアプローチも必要だろう。

 うめきたでは2024年夏のまちびらきを目指す第2期(約16ヘクタール)の開発が残されている。約半分を緑地とし、ライフデザインに関わる新産業を生み出す基盤を整えて「みどりとイノベーションの融合拠点」とする方向性で、今月下旬に企業グループなどからの提案を受け付け、7月下旬に事業者を決める予定だ。「ナレッジキャピタルとしても相乗効果が出せるだろうし、また違うフェーズ(局面)に入れる」。野村さんは新展開へアイデアを膨らませる。

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