PR

産経WEST 産経WEST

【関西の議論】全国初の「三冠」へ、京都・宇治川の鵜匠の挑戦 17年ぶり「放ち鵜飼」復活へ

Messenger

 そこで沢木さんらが考えているのは、できる5羽を先に鍛え、後れをとる4羽に練習の様子を見せるとともに餌やりで信頼関係も深めるという作戦だ。“できる”仲間を見習うという海鵜の習性に期待をかけるのだという。

 海鵜の生態などに詳しい国立民族学博物館(大阪府吹田市)の卯田宗平准教授(環境民俗学)によると、海鵜は知能や適応能力が高いとされ、沢木さんらが行うトレーニングは効果的だという。

 「餌を使って海鵜の行動をいかにコントロールするかが重要。魚を補食し、鵜匠の元に戻れば餌が食べられるという学習をさせれば、戻ってくるようになるだろう」と卯田准教授。さらに、餌の量に注意が必要とも指摘する。満腹状態だと魚も補食しないし、鵜匠の元に戻ることもないからだ。

 放ち鵜飼は日中に行うことになる。夜間だと鵜匠は海鵜の動きを把握しにくく、海鵜も暗くて魚を捕らえられないためだ。流れが速い宇治川の本流に出ると海鵜が流されてしまうことも想定され、こうした危険性も考えながらのトレーニングになるという。

 今年の放ち鵜飼はシーズン終盤の9月29日に、1日限定で行う予定で、観覧はクラウドファンディングで高額寄付をした20人に限定する。宇治川の鵜飼の「3つ目の全国初」が実現するか。鵜匠と海鵜の絆の強さが実を結ぶか注目される。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ