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【関西の議論】全国初の「三冠」へ、京都・宇治川の鵜匠の挑戦 17年ぶり「放ち鵜飼」復活へ

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【関西の議論】
全国初の「三冠」へ、京都・宇治川の鵜匠の挑戦 17年ぶり「放ち鵜飼」復活へ

 今回挑戦するのは、26年以降に人工孵化で育った海鵜9羽。全羽に「うみうのウッティー」の愛称がつけられており、沢木さんは会見で「ウッティーたちは呼べば反応する。追い綱がなくても鵜飼ができるのでは」と放ち鵜飼を思いついた経緯を語った。

 構想の裏には、沢木さんら鵜匠たちが全国で初めて海鵜を人工孵化させ、成長させた実績と自負がある。人工孵化の3羽がすでに鵜飼で活躍中というのも全国初。放ち鵜飼は3つ目の「オンリーワン」実現に向けた取り組みなのだ。

試行錯誤の連続

 宇治川の鵜飼は大正15年に始まった。世界遺産・平等院近くの岸壁と中州との間の宇治川が舞台。7~9月がシーズンで、昨年は約6390人の観光客を集めた。古くは藤原道綱母が記した平安時代の「蜻蛉(かげろう)日記」にも登場。かつては漁業だったが、現在は舟に乗る見物客を楽しませる観光用に変わったという。

昨季行われた宇治川の鵜飼の様子=平成29年7月、京都府宇治市 昨季行われた宇治川の鵜飼の様子=平成29年7月、京都府宇治市

 中州には鵜飼小屋が設置され、ウッティー9羽と野生の9羽を飼育。沢木さんと江崎洋子さん(39)、松坂善勝さん(80)の鵜匠3人が伝統の技を引き継いでいる。

 放ち鵜飼の実現に向け、沢木さんらは27年12月、島根県益田市を視察した。野生の海鵜と鵜匠が一緒に過ごす映像を見たものの、具体的にどう接していたのか詳細は不明。沢木さんは「野生と人工孵化の海鵜は育った環境が全く違う。これからのトレーニングは試行錯誤です」と話す。

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