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【依存~家族のかたち(5)】虐待は連鎖する 自らの手で人生を操縦しなければ抜け出せない 「家族のかたち」をどう守る

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 ただ、ようやく出来上がりつつあった家族のかたちは、すぐに崩れる。前夫の浮気が発覚。とび職をしていると言っていたが、実際は女の家に入り浸って働いておらず、家に入れていた約20万円も借金でまかなっていた。浮気を追及すると、顔中に青あざができるほど殴られた。また暴力の生活が始まった。

暴力・虐待の連鎖から気づいたこと

 それでも家族がバラバラになることを恐れ、離婚はためらった。だが、幼少期から暴力に耐えてきた心は限界を迎えた。重度の鬱病と診断され、長男は児童養護施設に。最終的には前夫の実家に引き取られていった。結局、自らも長男を手放す形になった。

 その後、奈緒子は10年以上、入退院を繰り返す。ただ、光もあった。今の夫(39)と知り合ったことだ。彼は自分の過去を受け入れてくれた。2人の子宝にも恵まれ、夫の橋渡しで、成人した長男とも再会した。

 奈緒子にとって家族といえば虐待と暴力の連鎖しかなかったが、子育てに奔走する中で気付くことも多くなった。母親の暴力に支配され、ただ従うしかなかった奈緒子と違って、長女は弁当のおかずに文句を言うことがある。「手探りしながらでも自分なりのやり方で子供としっかり向き合えばいいんだって思える」

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