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【衝撃事件の核心】クエの産地偽装 市場関係者も「聞いたことない」中国産、いったいどんなもの?

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【衝撃事件の核心】
クエの産地偽装 市場関係者も「聞いたことない」中国産、いったいどんなもの?

 府警によると、同社は平成28年に中国からクエ約7500キロを輸入。府警はこのうち約7千キロを国産と偽って高値で販売していたとみている。社長らは容疑を否認しており、処分保留ですでに釈放された。

年間取引量は10トン足らず

 漁業データを収集、分析する一般社団法人「漁業情報サービスセンター」(東京)などによると、クエはハタ科の魚で、本州中部以南や東シナ海、南シナ海に生息。「アラ」や「モロコ」、「クエマス」など地方によって呼び名も変わる。

 身は淡泊な味わいがあり、冬場の鍋料理に使われる高級食材として高級料亭で提供されている。天然ものは漁獲量が非常に少なく、1キロあたり1万円前後の値がつくことも。近年は養殖技術が向上し、こちらは同4千~5千円前後で取引されている。

 同センターが、クエを扱う主要9市場で行った聞き取り調査によると、28年の取引量は約6・7トンで、1キロあたりの平均価格は4899円だった。年によって量や価格にばらつきがあるものの、おおむね年間約7トン、1キロあたり平均5千円が相場だ。同じく高級魚のトラフグで年間の取引量が200トン弱だから、クエがいかに少ないか分かるだろう。

 クエは近年、メディアで取り上げられる機会も増え、高級魚としてすっかり定着したが、国内全体の漁獲量を示す公的統計はないのだそうだ。

 水産庁によると、理由はその希少性。サケやアジといった漁獲量の多い魚とは違って、クエは「その他の魚」として他の魚種とまとめて計上されるため、「クエ単独での漁獲量は分からない」(同庁担当者)という。クエは統計上も謎多き魚というわけだ。

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