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最新の国宝・松江城天守 日本の城を知り尽くした男が「6万6千分の5」の魅力を語る

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最新の国宝・松江城天守 日本の城を知り尽くした男が「6万6千分の5」の魅力を語る

国宝松江城天守。手前にあるのが付櫓 国宝松江城天守。手前にあるのが付櫓

 12の現存天守のうち、松江、彦根、姫路を除く9つの天守はすべてこれに当たる。犬山城や丸岡城は「古い」とされているが、私は元和元年以降と考えており、III期の天守に分類しているが、今後の研究の進展によっては変わる可能性もある。

“6万6千分の5”の誇りと自信

 II期の天守に分類した松江城天守には、どんな軍事的特徴があるか。

 先にも触れた「付櫓」には、「石落とし」「狭間」などさまざまな仕掛けがたくさんあり、天守に入る前の段階で高い攻撃機能を備えている。

 石落としは、石を落とすのではなく、ここから鉄砲を撃っていた。狭間からは正面方向にしか撃てないが、石落としからは斜めに撃てる。

 また、籠城戦に備えて天守台の地階に井戸を設けている。このような、さまざまな工夫も松江城の魅力の一つだ。

 これらをまとめると、松江城天守は望楼式、複合式の天守であると同時に、慶長の築城ラッシュ時に築かれた城として、大きな意味を持つ天守といえる。

 しかし、なんといっても「城のあるまち」こそが大きな魅力だと言いたい。江戸時代、日本には6万6千の村があったとされるが、そのうち天守を伴う城をもっていたのは、わずか200。そのうち現存するのは12しかない。さらに、国宝の天守は5つだけ。「6万6千分の5」は、まさに地域の誇りと自信につながる。

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