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駅ホーム、落ちない落語 全盲の落語家・桂福点さん、周囲の声かけで転落防止訴え 新作19日に一般公開

視覚障害者らのホーム転落防止を呼びかける新作の創作落語を練習する落語家の桂福点さん=大阪市東淀川区(小松大騎撮影)
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 視覚障害者らがホームから転落する事故が相次ぐなか、中学生のころ全盲となった落語家、桂福点(かつら・ふくてん)さん(50)=大阪市東淀川区=が、落語で転落防止を呼びかける活動を行っている。周囲の人が声かけをすることが事故防止につながると訴える新作の創作落語をつくり、19日に行われる大阪府内のイベントで初めて一般公開する。福点さんは、本番を前に「笑いの力が啓発につながればうれしい」と意気込んでいる。

 (小松大騎、写真も)

事故で亡くなった全盲男性と親交があった…

 「君たちには駅の危険を回避すべく戦ってもらいたい」「そうでっか。5人そろって、『落ちるンジャー』はどないですか」「それはまずいやろう……」

 5月上旬、同市東淀川区の自宅で、音響ソフトを入れたパソコンを前に、転落防止に力を入れる駅長と駅員との掛け合いを稽古する福点さんの姿があった。

 福点さんは先天性緑内障で15歳のころに視力を失った。平成8年、手話落語を考案したことで知られる落語家の桂福団治さんに弟子入り。上方落語の「天満天神繁昌亭」(同市北区)などで落語を演じてきた。

 福点さんがホームからの転落防止を落語で訴えようと考えたのは、28年10月に全盲の男性=当時(40)=が、大阪府柏原市の近鉄大阪線河内国分駅のホームから落ち、電車にはねられた死亡事故がきっかけだ。亡くなった男性は福点さんのファンで親交があった。大の鉄道好きだった男性の死に衝撃を受け「落語で弔うことが一番の供養だ」と決意した。

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